悩める女性をサポート!関西のFP@中村真里子

兵庫県宝塚市在住のFP(CFP)の
中村真里子です。

詳しいプロフィールはHPをご覧下さい。
https://fp-mariko-yosuga.amebaownd.com/


平成 5年  社会保険労務士試験合格
       
平成14年  日本FP協会 CFP合格

平成15年  1級ファイナンシャル・プランニング技能士合格


その他に日商簿記2級・秘書検定2級取得


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がん患者の家計の場合②

前回は自営業者やフリーランスの人の支出を減らすヒントを書きました。今回は会社員、会社にお勤めの方に向けて書きます。会社員の方ががんになったときにまず迷われるのは「仕事を続けるかどうか(会社を退職する)」ではないかと思います。これは以前も書きましたが安易に退職するということは絶対避けるべきです。がんといっても人それぞれ症状も違えば治療方法も異なります。がんと宣告されてもう仕事は続けられないなと思うより冷静になって医師や家族と相談して下さい。他には「会社にがんになったことを言うべきかどうか」という問題もあるかと思います。これも私の意見としてはきちんと伝えるべきではないかと思っています。入院はしなくてよくても通院治療の場合、休みを取ったりする必要があります。その場合にもがんだということを伝えていれば少しでも休みやすい環境を考えてくれるかもしれません。しばらくは治療優先になるでしょうから少しぐらいの時間の融通は仕方ないでしょう。これもがんを克服すれば会社や周囲の人たちに恩返しするという気持ちを持っていれば大丈夫です。あとは自社の「健康保険の制度」を知っておかれるとよいです。健康保険には「組合健保」と「協会けんぽ」があります。大企業の場合はほとんど「組合健保」だと思います。「組合健保」であっても「協会けんぽ」であっても「傷病手当金」という制度があります。これは簡単に言うと業務外の病気やケガで4日以上仕事を休むと健康保険から「傷病手当金」が支給されるという制度です。「高額療養費」ももちろん「組合健保」「協会けんぽ」共に制度はありますが、「組合健保」の方であれば「付加給付」という制度があるかもしれません。「付加給付」は原則の「高額療養費」の上限まで支払わなくてよい制度といえます。例えば高額療養費を使っても窓口負担が8万円となる場合でも「付加給付」によって5万円が上限となるというものです。この「付加給付」は組合健保の独自の制度なので組合健保に加入している場合はこういう制度があるかどうか調べてみて下さい(ない場合もあります)。不安だから「がん保険」に加入する前に現在加入している健康保険の制度を調べてみることをお勧めします。「付加給付」がある健保組合に加入しているのであれば「がん保険」は必ずしもいらないという結論になるかもしれません。そのあたりから備えてみてはいかがでしょう。

がん患者の家計の場合

がんになってしまったら基本収入を増やすということは難しくなりますと前回の記事で書きました。すると必然的に「支出を減らす」ということになります。もちろんすべてにおいて節約できれば言うことありませんが、ただでさえがんという魔物と闘わなければならない身。まずは簡単なことから自分でできることから始めていきましょう。私の場合はまず健康保険の「限度額適用認定証」を発行してもらうことから始めました。抗がん剤治療1回目の窓口負担が7万円を超えてしまったときの衝撃を繰り返したくないと思ったからです。私の場合は国民健康保険だったので市役所に行って手続きをしました。「限度額適用認定証」によって窓口で払う金額が上限額で止まります。「限度額適用認定証」がない場合は立て替えて後で請求することになります(もしくは自動的に返金される場合もあります)。ただ、3ヶ月ぐらいはかかりますので、がんだけでなく他の病気でも例えば来月手術という場合はあらかじめ発行してもらっておくとよいでしょう。そしてもう1つ国民健康保険に加入の自営業者、フリーランスの方におすすめしたいのは「健康保険料の減免」です。市役所に行って事情を説明します。まずは電話で「がんの治療のため健康保険料を減免してほしい」と相談してみると良いと思います。確か、私は数ヶ月の病院の領収書を提出しました。これが審査され減免が決定すれば郵便で通知が届きます。これはかなり大きい節約になりました。毎月数万円の保険料を払っていたのですが、これが数千円になりました。がんなど病気で治療費が高額になる自営業やフリーランスの方は必ず申請してみて下さい。普段の家計でもそうですが、ちまちました節約よりまずは毎月必要な額いわゆる「固定費」から「支出を減らす」ことを考えていかれるのがよいです。困っているときに社会保険の恩恵を受けることにためらいを感じる必要もありません。元気になればいくらでも恩返しはできます。日本FP協会のCFP資格登録から20年が経ったため表彰状が送られてきました。少しでも家計不安が薄れるような発信をこれからもしていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

「仕事は辞めない」という選択

家計で赤字を出さずに生活していかに貯金を増やしていくか。これが家計管理の上での最大の目的だと思うわけですが、「支出を減らす」のではなく「収入を増やす」という考え方もあります。ただ、ここ数回書いてきている私の記録の場合、私はがんになって家計を見直したわけですので「収入を増やす」ことは現実的ではありませんでした。しかし声を大にして言いたいのは「仕事は辞めない」ことです。もちろん体力的に無理、治療がきついなどであれば別ですが、がんと宣告された途端頭が真っ白になり仕事なんてできないと考えるのは短絡的すぎます。私もショックでうまく頭が回らなかったのでその気持ちはよくわかるのですが、仕事を辞めないことはいろんな意味で自分を助け、希望を持つことになります。がんの治療にはやはりお金がかかります。健康保険の「高額療養費」は頼りにはなりますが、すべてを穴埋めしてくれるものではありません。「高額療養費」の制度を利用しても抗がん剤治療や放射線治療が続けば毎月数万円単位のお金は必要です。仕事を辞めないということはお金が入ってくるのです。がんと一口に言ってもひとりひとり進行度合いは違いますし感じ方もそれぞれです。今の仕事はきついから辞めてしまおう。それも1つの考え方ですから否定するつもりはありません。ただ、治療だけに向き合うのは案外きついかもしれません。仕事をしていれば自分を必要としてくれる人もいるのだと思えます。今回はがんと宣告されてもすぐに仕事を辞めないでほしいということを書きました。まずは一旦冷静になって家族や信頼できる人に相談してみましょう。本当に体がきつくなったら辞めるという考えでもよいのではないでしょうか。収入がなく毎月数万円単位で貯金を崩していく生活と言うのは精神衛生上もおすすめできません。

少しずつ糸をほどいていく

買物依存からがんが発覚し貯金がほとんどない状態での家計の立て直し。まずは自分の家計の状態を知ることが大事だと思いました。当時は洋服代や化粧品代などはメモ程度に記録していたのですが、家計全体までは把握していませんでした。現金が足りなくなったらクレジットカードを使うという状態が続いていました。スーパーの食品の買い物もクレジットカードを使っていました。もちろんすべての支払いをクレジットカードで行うなどきちんとして計画の元であれば問題ありませんが、私の場合は現金が財布になかったらクレジットカードを使うという悪循環が続いていました。これは大変危険です。現金がなければカードで払えばよいと考える。つまり自転車操業ということになります。私はこの自転車操業がやめられなかったのです。何故、自転車操業がやめられないのかと考えたときに一番の問題は「何にいくらお金を使っているのか」ということがわかっていないからです。と、いうわけで「家計簿」をつけることにしました。家計簿は何年も前に付けていたことがあったのですが、買物依存状態になってからは全然でした。「家計簿」にあまりいい思い出もありませんでした。結構熱心に付けていたのですが、別にそれで貯金が増えたという実感もなかったからです。しかし、がん患者、がんの治療費を捻出しなければならない‥こうなれば必死にもなります。次に続きます。

家計に向き合わざるを得なくなった私

プライベートでツライことがあり買物依存になり貯金もほとんどなくなりました。その後、がんが発覚し入院、手術、抗がん剤治療が数年。これ、私のことです。がんが発覚した当時、本当にほとんど貯金もなく途方に暮れました。がん保険には入っておらず、医療保険は2本入っていました。まあそれで入院の際はなんとかなりましたが、問題は通院で抗がん剤治療をしなくてはいけなかったことです。今でも覚えていますが、通院で抗がん剤治療が始まった1回目に窓口で私が支払った金額は7万円超えでした。愕然としてショックで体に力が入りませんでした。毎月7万円も払えるわけがない‥。これは後に「高額療養費」の制度で払い戻されるのですが、このときはそこまで頭が回りませんでした。その後「限度額適用認定証」を発行してもらい窓口での支払いは限度額までとなります。しかし、それでも毎月数万円は飛んでいくわけです。ここから真剣に家計の見直しが始まります。まずやったことは毎月何が引き落とされているかを確認することです。私の場合当時クレジットカードを3枚持っていました。その年会費。そのとき年会費のかかるカードの1枚を解約。後にもう1枚解約して現在は年会費のかからないカード1枚のみです。新聞もほとんど読まないので解約。証券口座の口座管理料がかかる口座も解約。とにかくひとつひとつの支出を見直していきました。そうでないと治療費が捻出できない‥必死です。家計の立て直し。買物依存の状態のときも心のどこかでこのままではダメだと思っていました。しかし今一つ真剣になれませでした。がんの発覚によって家計に向き合わざるを得なくなった記録をこれから紹介していきたいと思います。

モノの最後はどうしてますか

100均には数ヶ月に1度ぐらいしか行きません。買うのはゴミ袋と糸ようじとフローリングを拭くシートです。他に文房具で何か必要なときは行きます。昔は結構しょっちゅう100均に行っていたような気がします。なんとなくかわいい小物や飾り物があれば買ってみたりもしていました。しかし、本当に必要なものか、気に入っていたのかなどは後々考えると別段そんなになあと思ってしまうのです。そうなるとあとは埃を被ったまま放置しておくか捨てるしかないわけです。私は基本的にモノを捨てられない人間ではありません。必要ないと思ったものはどんどん捨てていきます‥と言いたいところですが、今、モノを捨てるってそんなに簡単じゃないですよね。数年前にプリンターが壊れたので捨てたのですが、市役所に電話してシールを購入し決められた日の朝に出す。それも結構何週間か先になります。お金もいりますしめんどくさいなあというのが実感です。小さいものであれば不燃ごみなどに出すこともできますが、それでもなんでお金を出してわざわざ捨てるものを買っているのだろうとイヤになってきます。そんなことを考えていると100均にも必要なものを買うときだけ行くようになりました。安いから買うのはよいけど最後まで面倒見れますか?ということです。気に入ったものをとことん使い倒して捨てるのであれば納得感もありますが、大して気に入ったものでもないのに買ってしまって簡単に捨てるというのは罪悪感があります。私の場合、特に大きいものを買う場合は考えてしまいます。これ捨てるとき粗大ごみだよね、だったらお金がかかる‥。ケチでめんどくさがりの私には耐えられないのです。

拡充されてもマイペースで

令和になってから、コロナ禍があったからもありますが、いろんなことが変わりつつありますね。昭和時代のおばちゃん(ばあさん)は付いて行けません(^^;昔は多少の体調の悪さでも仕事を休むなという雰囲気でしたが、最近は体調が悪いと即休みましょうとなります。投資なんてお金持ちもしくはギャンブラーのやることだと捉えられていましたが、今は国が投資しましょうと勧めているのですから。さて、現行のNISAは今年で終了します。2024年からは「新NISA」が始まります。耳タコかもしれませんが「NISA」とは投資の利益にかかる税金が0になるという制度のこと。現在は「一般のNISA」であれば年間120万円まで投資でき5年間運用できます。「つみたてNISA」は年間40万円が20年間運用できます。2024年からは「成長投資枠」「つみたて投資枠」になりこれまでであれば一般のNISAとつみたてNISAはどちらかのみだったのが、新NISAでは「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の併用が可能となります。年間の投資枠も「成長投資枠」が240万円まで「つみたてNISA枠」が120万円までと大幅に拡充されます。大きいのは運用期間が無期限ということです。今までであれば「一般NISA」の場合は最大5年、ロールオーバーしても10年でした。5年で利益が出なければ売るかロールオーバーするかというのも悩みどころでした。年間の投資枠が拡充されたり運用期間が無期限となることでラッキーということになるのでしょうが、しかしあくまで「投資は投資」ということは肝に銘じていた方がよさそうです。家計を顧みず無理のある金額で初めてしまったり、中には枠は目いっぱい使わないと損だと思っている人もいます。それは貯金もそこそこあって家計もきちんと回っている人のやることです。枠が拡充されても枠を目いっぱい使わないと損という考えは一旦置いておきましょう。もちろんがんばって枠を目いっぱい使って資産を形成していくんだと強い気持ちのある人はこの限りではありません。

金持ち喧嘩せず?貧すれば鈍する?

突然ですが、私は平和主義者です。SNSで有名人が言い争いをしているとの噂を聞くと(極力見ないようにしているので)、どちらも言い分はあるだろうけど大人気ないなと思ってしまいます。SNSをどのように使おうと人それぞれで良いのですが、できれば楽しく使いたいと私は思っています。私にはプライベートのブログがあるのですが、おととしあるコメントが来ました。私がふるさと納税の返礼品を紹介していた記事です。結構長文でして要約しますとふるさと納税のシステムに反対しているという趣旨でした。私は別にふるさと納税の是非についてブログを書いたわけではなく、ただ返礼品の写真を撮って載せただけです。ふるさと納税の是非については賛否両論があるのは知っています。と、いうか私も趣旨としてはどちらかというと賛同はしていません。だって自分の住んでいる自治体の税収が減るわけで、それは後々サービスに影響するかもしれません。しかし私のブログはふるさと納税の是非について述べているのではなく、単に返礼品の写真を載せてはしゃいでいるような(^^;ブログです。コメント返しも困りましたが「いろんな考えがあってよいと思います」と書いたらそれに対して「もちろんいろんな考えがあってよいです‥」とまた長々コメントを書いてこられました。こういうのってほんと困るんですよね。別に汚い言葉で罵られているわけではありません。むしろ丁寧な言葉遣いですし、理不尽なことを言われているわけでもありません。ネチネチ絡まれているような感じ。ここまで露骨でなくてもそれって褒められているのか嫌味を言われているのかわからないというようなコメントもありました。顔が見えない、どういう性格の人かわからないので何を意図して言っているのかわからないのが悩ましい。最初の話のように有名人同士であれば顔もわかっているのでまた違うのかもしれませんが、私はSNSでは批判はしないようにしています。イヤなら見なければいいというスタンス。批判コメントを書く人は労力を他に向けた方がいいのではとか、その時間が勿体なくないかと考えたりもします。無駄な言い争いを見た時には「金持ち喧嘩せず」と「貧すれば鈍する」ということわざを思い出します。エネルギーと時間は楽しいことのために使いたいのです。こちらの本を読みました。キーエンスって興味深い会社ですよね。

満足するお金の使い方

とにかく物価高に頭が痛いです。私はいつも買う卵が決まっています。卵大好きです。その卵(10個)が最近30円値上がりしていました。私の行くスーパーではある赤玉卵をかなり推しています。最初その赤玉卵を買っていたのですが、黄身が小さいなあと思い別の卵に変えました。それが先程書いた30円値上がりした卵です。赤玉卵は10円しか値上がりしていません。これって何なんでしょう?私の推測では私が買う卵の方が人気があるからではないかと考えています。たまに遅くに行くと売り切れのこともあります。りんごは王林が好きです。王林もおととしまでは1個98円でした。一番最近見た時はなんと198円になっていました。仕方なくバナナを買いました。そのバナナも10円高くなりました。さて、前置きはここまでです(←長い)。私、去年の後半あたりから久々に「推し」ができました。名前は伏せますが、いい年をしてということは置いておいて夢中です(笑)。そして今年の1月1日にファンクラブに加入しました。今はなんでもネットでやるのですね、ほんと時代の流れについていけません。ファンクラブの会費は1年前払い。12000円のコースと6000円のコースがありました。人生2度目のファンクラブ加入。と、いっても1度目のファンクラブ加入は確か中学生ぐらいのときなのでファンクラブの相場というものがわかっていません。どうもいろいろ見た結果1ケ月1000円は高いらしいです。同じファンの人も高いと書いている人もいましたし、例えば某人気俳優のファンクラブは月300円だとか。そうか12000円は高いのか。でも、私は12000円の方に入りました。他のファンクラブの会費と比べて高い安いって意味があるのかなあと思っています。だって、先程書いた某人気俳優の会費が月300円でも興味のない私には何の魅力もありません。推しだからこそ月1000円でも払うのであって。まあ、ファンクラブがどんなサービスを展開してくれるのかはわかりませんが、12000円払っても満足だと思いたいです。満足するお金の使い方って大事と思う今日この頃。余談ですが、大相撲のファンクラブの一番高いコースは年33万円とのこと。さすがというか何というか‥。

資産運用にとっての2022年

2022年は株式市況的にはあまり良い年ではなかったようですね。今年1月4日の日経平均株価の終値は29301円。12月30日の終値は26094円。なんと300円超の下落です。特に今年はアメリカ株も厳しい結果となりました。NYダウも年初から300円ほど下落。ここ数年、アメリカ株は割とブームのように言われていたのでびっくりされた方も多かったのでは。激しい円安に見舞われた年でもありました。年初は116円ぐらい。年末は131円。ココだけ見ればこの程度かと思われるかもしれませんが、10月には149円まで行っていました。円安になったから外貨預金をしていた人は儲かったはずという記事も見ましたがどうでしょうか。2022年に思ったことは「ブームに飛びつくのは危険」ということです。数年前の仮想通貨(暗号資産)のブームやアメリカ株、外貨預金。もちろんこれで儲かったという人もいらっしゃるでしょうが、ブームに飛びついた途端、ブームが去り‥という人も多いのではないでしょうか。資産運用はどれだけリスクを小さくするかが肝心ということを肝に銘じておきたいと思います。2022年もありがとうございました。2023年もよろしくお願いいたします。

金銭感覚のズレを考えてみる②

これは数年前の話ですが、ある女性とある企画を考えていました。そこで経験者の知り合いの女性にアドバイスを貰おうと喫茶店まで来てもらい3人でお茶をしながら話をしていました。話が終わり会計の段になってアドバイスをくれた人がお金を出そうとしたので私は当然私たち2人が出すべきだと思ったのです。しかしもう1人の人は当然のように自分のお茶代しか出そうとしません。私はえーとなって3人分のお茶代を出しました。時間を使ってわざわざ来てくれてノウハウを教えてもらったのだからお茶代ぐらい出すのは当たり前だと思います。そのアドバイスをくれた女性と別れて2人で帰り道を歩いていると、「さっきはごちそうさま」と言われました。私の頭の中ははてなマークでいっぱいでした。私だったら3人分を2人で割ろうと思うよねというのが正直な気持ちです。別にお茶代なので大した金額ではないですが、来てくれた人にあまりにも感謝がないなというのと私に対しても思いやりがないと思ってしまったのです。結局、その企画は流れることになりました。その女性との縁も切れました。考えてみると世の中にはアドバイスはタダだと考えている人が多いです。もちろん簡単なことをちょっと問い合わされるぐらいならよいのですが、この場合わざわざ来てもらってはい、ありがとうだけでは済まないでしょうと思ってしまうのです。このことも私の中では忘れられない出来事です。この女性に好意を持っていたので余計がっかり感が半端なかったです。こう思ってしまうと付き合っていくのは無理ですね。やはり金銭感覚の合う人と付き合いたいなと思います。

金銭感覚のズレを考えてみる

私が23歳頃のお話です。女友達4人でお茶をしていました。1人の友達が「このあと彼氏が来るので」と言いました。彼氏がやって来ましたが、初対面だったのでそんなに話も弾まなくまもなくお開きとなりました。そのとき、その彼がポケットから自分の分だけのお茶代の小銭を出しました。その友達とその彼とそこで別れたのですが、私はなんとなく釈然としません。その彼は当時28歳の大学職員でした。残った2人の友達に私は憤慨して「ねえ、おかしいと思わない?」と言いましたが、2人とも「別に」と言って取り合ってもらえませんでした。私の彼氏だったらなと考えるとやっぱりキツイなと思いました。5人のお茶代を支払ったとしても2000円ぐらいです。それだったら全員分を支払って欲しいと率直に思います。その後、1年ぐらいしてまた別の友達十数人でランチをしていました。1人の友達が「今からダンナが来るから」と言いました。もちろん初対面です。そしてそのダンナさま、なんとそこの全員のお昼代を支払ってくれたのでした。数日してみんなでお返しはしましたよ、もちろん。これら2つの話は40年近く前の話なんですが、どちらもすごく印象に残っています。今でもたまに他人にこれらの話をしたりします。私は執念深い女なんです(笑)。勘違いしないで欲しいのですが、これはどちらがいい悪いの話ではありません。感覚の問題なのだと思います。最初の話も私以外の4人はワリカンで当然だと思っていたのでしょうが、私はこの彼氏に好感を持つことができなかったというだけです。もし私の友達が私のような感覚だったらあのあと彼氏と喧嘩になっていたでしょうね。私は見栄でもいいからみんなのお茶代を支払ってくれたら株が上がったのにと思ってしまうタイプです。結婚相手でも付き合う相手でも友人同士でもこの場合、どう思うとか聞いてみるのも面白いのではないでしょうか。相手のお金に対する感覚がわかると思います。当時、10歳以上年上の人と親しくしていたのですがその人が「結婚で喧嘩になるのは大半がお金のことよ」と言っていました。金銭感覚がお互いズレていないというのはやはり大事なんですね。