がん患者の家計の場合

がんになってしまったら基本収入を増やすということは

難しくなりますと前回の記事で書きました。


すると必然的に「支出を減らす」ということになります。

もちろんすべてにおいて節約できれば言うことありませんが、

ただでさえがんという魔物と闘わなければならない身。

まずは簡単なことから自分でできることから始めていきましょう。


私の場合はまず健康保険の「限度額適用認定証」を発行してもらうことから

始めました。

抗がん剤治療1回目の窓口負担が7万円を超えてしまったときの衝撃を

繰り返したくないと思ったからです。


私の場合は国民健康保険だったので市役所に行って手続きをしました。

「限度額適用認定証」によって窓口で払う金額が上限額で止まります。

「限度額適用認定証」がない場合は立て替えて後で請求することになります

(もしくは自動的に返金される場合もあります)。

ただ、3ヶ月ぐらいはかかりますので、がんだけでなく他の病気でも例えば

来月手術という場合はあらかじめ発行してもらっておくとよいでしょう。


そしてもう1つ国民健康保険に加入の自営業者、フリーランスの方に

おすすめしたいのは「健康保険料の減免」です。

市役所に行って事情を説明します。

まずは電話で「がんの治療のため健康保険料を減免してほしい」と

相談してみると良いと思います。

確か、私は数ヶ月の病院の領収書を提出しました。

これが審査され減免が決定すれば郵便で通知が届きます。


これはかなり大きい節約になりました。

毎月数万円の保険料を払っていたのですが、これが数千円になりました。

がんなど病気で治療費が高額になる自営業やフリーランスの方は

必ず申請してみて下さい。


普段の家計でもそうですが、ちまちました節約よりまずは毎月必要な額いわゆる

「固定費」から「支出を減らす」ことを考えていかれるのがよいです。


困っているときに社会保険の恩恵を受けることにためらいを感じる必要も

ありません。

元気になればいくらでも恩返しはできます。



日本FP協会のCFP資格登録から20年が経ったため

表彰状が送られてきました。

少しでも家計不安が薄れるような発信をこれからもしていきたいと思いますので

どうぞよろしくお願いいたします。

社会保険労務士・FP 中村真里子事務所

兵庫県宝塚市在住の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーのサイトです。