金銭感覚のズレを考えてみる

私が23歳頃のお話です。

女友達4人でお茶をしていました。

1人の友達が「このあと彼氏が来るので」と言いました。

彼氏がやって来ましたが、初対面だったのでそんなに話も弾まなく

まもなくお開きとなりました。

そのとき、その彼がポケットから自分の分だけのお茶代の小銭を出しました。


その友達とその彼とそこで別れたのですが、私はなんとなく釈然としません。

その彼は当時28歳の大学職員でした。

残った2人の友達に私は憤慨して「ねえ、おかしいと思わない?」と言いましたが、

2人とも「別に」と言って取り合ってもらえませんでした。


私の彼氏だったらなと考えるとやっぱりキツイなと思いました。

5人のお茶代を支払ったとしても2000円ぐらいです。

それだったら全員分を支払って欲しいと率直に思います。


その後、1年ぐらいしてまた別の友達十数人でランチをしていました。

1人の友達が「今からダンナが来るから」と言いました。

もちろん初対面です。

そしてそのダンナさま、なんとそこの全員のお昼代を支払ってくれたのでした。

数日してみんなでお返しはしましたよ、もちろん。


これら2つの話は40年近く前の話なんですが、どちらもすごく印象に残っています。

今でもたまに他人にこれらの話をしたりします。

私は執念深い女なんです(笑)。


勘違いしないで欲しいのですが、これはどちらがいい悪いの話ではありません。

感覚の問題なのだと思います。

最初の話も私以外の4人はワリカンで当然だと思っていたのでしょうが、

私はこの彼氏に好感を持つことができなかったというだけです。


もし私の友達が私のような感覚だったらあのあと彼氏と喧嘩になっていたでしょうね。

私は見栄でもいいからみんなのお茶代を支払ってくれたら株が上がったのにと

思ってしまうタイプです。


結婚相手でも付き合う相手でも友人同士でもこの場合、どう思うとか聞いてみるのも

面白いのではないでしょうか。

相手のお金に対する感覚がわかると思います。


当時、10歳以上年上の人と親しくしていたのですがその人が

「結婚で喧嘩になるのは大半がお金のことよ」と言っていました。

金銭感覚がお互いズレていないというのはやはり大事なんですね。


社会保険労務士・FP 中村真里子事務所

兵庫県宝塚市在住の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーのサイトです。