悩める女性をサポート!関西のFP@中村真里子

兵庫県宝塚市在住のFP(CFP)の
中村真里子です。

詳しいプロフィールはHPをご覧下さい。
https://fp-mariko-yosuga.amebaownd.com/


平成 5年  社会保険労務士試験合格
       
平成14年  日本FP協会 CFP合格

平成15年  1級ファイナンシャル・プランニング技能士合格


その他に日商簿記2級・秘書検定2級取得


記事一覧(1417)

袋分けは意外とめんどう且つ高度

袋分けで家計を管理するのはよく紹介されているやり方ですね。ただ、袋分けって意外とめんどくさいと思います。袋分けを否定するわけではありませんが、家計管理の初心者の方は難しいかもしれません。袋分けは家計の費用を「食費」「日用品」「娯楽費」などの袋に分けて予算を入れておくものです。食費は食費の封筒から、娯楽費は娯楽費の封筒から使っていきます。確かに何に多くお金を使っているかは把握できますが、まずとにかく予算をたててそれに沿ってお金を分けないといけません。例えばいつも「食費」は足りなくなるけど「日用品」は余るということがわかればまた予算を立て直さなければなりません。結構めんどくさいです。しかしいい面ももちろんあります。先取り貯金をした残りをきちんと袋分けできていれば袋に入っているお金は全額使ってもいい金額となります。食費が足りなければ日用品から回せばいいのです。ただ、私は別に食費を絶対いくら以内に抑えないといけないとも思わないのでわざわざ袋分けしなくてもこれだけは今月全部使ってもいいお金ということがわかるのであれば何も袋分けに拘ることもありません。それぞれの家庭にはそれぞれの家計があり、お金に対する考え方もそれぞれです。使えるお金がはっきりしていればそれ以内に抑えることを考えていけばOKかなと思います。

契約は簡単、解約は‥

最近、クレジットカードを1枚解約しました。年会費はかかるし、還元率もよくなし、サービスも悪いのでやめることにして電話をかけると音声ガイダンス。やっとオペレーターに繋がり「解約したい」と告げるとそれはカードの裏の電話番号にかけてくださいと言われました。はあ、HPを見ても解約の連絡先が分からなかったので仕方なくここだろうと思うところに電話したのに‥。あと、サプリを定期購入していたのも解約しました。これも毎月一応契約していたのですが、届く度に「来月は止めて下さい」といちいち電話していましたのでラクになりました。最近つくづく思ったことはなんでも契約するときは簡単だけど、いざやめる、解約となるとかなり疲れるということがわかりました。サブスクが流行りですが、慎重にということを改めて思いました。例えばネット証券などで口座を開設する際も、手数料や品揃えはもちろんですが、画面の相性も見て決めて下さいとアドバイスしています。これなども実際使ってみなければわからないのでいくつか開設してもいいとは思うのですが、できれば最初からやはり絞ったほうがいいのかなとも。使わない口座をいつまでも置いておくとリスクもありそうですし。預金口座もクレジットカードも電子マネーも最小限の方がいいです。ムダな労力は使わないことです。

人口減少の影響ひしひし

枠を使い切ることが目的ではない

「NISA」は年120万円まで投資することができます。「つみたてNISA」は年40万円までです。「iDeCo」は年144,000円~816,000円(個人事業主や会社員などで上限額が異なります)の枠があります。「NISA」の120万円であれば毎月10万円、「つみたてNISA」は何故40万円なのかはよくわかりませんが、33,333円を月に積み立てすることができます。中にはこの枠を使わないと損だからと「つみたてNISA」などは目いっぱい枠を使っている方もいます。もちろん余裕がある方やがんばって積み立てていこうと決めている方はそのやり方でよいと思います。ただ、初めて投資をする人、あまりよくわからないけどまず始めてみようという方は最初から枠を目いっぱい使い切ることは考えなくてもよいと思います。むしろ、最初は少なめの金額から始めるべきです。投資を初めてする方は様子を見ながら慣れてきたら額を増やすことです。家計と貯金とのバランスを考えながら「毎月投資に回せる金額を決める」ことが大事です。無理をして始めて家計がピンチになったから「つみたてNISA」から引き出そうということを度々やっていたら積み立ての意味がありません。まずは無理のない金額で始めながら、投資ってこんな感じなのかーということを掴むことが大事です。枠を目いっぱい使うことは目的でもなんでもありません。

事情が許すなら「壁」をぶち破ってほしい

前々回、主婦の方の「106万円の壁」「130万円の壁」について書きました。せっかく働きに行ったのに社会保険料を払わなくならなくなって手取り額が減るなんて‥という気持ちはわからないでもありません。家計のためにパートに出たのに手取りを減らしたくない。だから働き損にならない範囲を知りたいというのは当然のことだとも思います。しかし、長い目で見れば厚生年金を自分で払えば将来年金額は増えますし、健康保険も傷病手当金などの給付がもらえる可能性もあります。と、これはある意味得になりますよという話なのですが、それ以外に大事なことは永遠に夫の扶養でいられるかという問題もあります。もしかしたら夫の会社が倒産するかもしれませんし、夫がリストラされるかもしれません。離婚しないとも限りません。これらは当然起こってほしくない出来事ですが、絶対ないとは言えません。かなり前のことですが、ある知り合いの人がその人は個人でバリバリ働いている人だったのですが、確定申告はしていないということでした。夫の扶養に入っていた方が得でしょと笑顔で言われて私は絶句したのでした。もちろん、仕事するしないは個人の自由ですし、ずっと夫の扶養でいいという方に対して私がいうことはありません。しかし、事情が許すのであればいくら以上稼いだら損とかそういう話に縛られずどんどん働いて収入を増やしていくことは悪いことではないと思っています。

iDeCoは規制が厳しい

「iDeCo」はおススメというファイナンシャルプランナーは多いです。確かに「iDeCo」はおススメなんですが、それでも「iDeCo」にだって死角はあります。なんといってもまずは現在は60歳まではお金を引き出せないことです。口座の中で売買はできますが、現金を引き出して使うということはできません。しかしこれは使えないから貯まるとも言えます。ただ、20代の方が節税になるからといって目いっぱい「iDeCo」に積み立てしていると何かお金が必要になったときに困ることになります。他にはコストがずっとかかることです。開始時はもちろん、運用している間、受け取るときにも手数料がかかります。私が特に厳しいなと思っているのは「iDeCo」の口座を開設したら60歳までずっと月5,000円以上を積み立てなければならないことです。積み立てをやめたい場合は「加入者資格喪失届」を金融機関に提出しなければなりません。ただこの間も事務委託手数料や口座管理手数料は必要になります。これらのことから「iDeCo」でも始めてみようかと軽い気持ちで口座を開設してしまうとあとからこんなはずじゃなかったと思うことがあるかもしれません。口座を開設したら必ず積み立てを始めなければならないので。「iDeCo」は節税などのメリットは大きいのですが、それと同時に規制も厳しいということは注意しておく必要があります。

働き損?壁をぶち破れ!

主婦の働き方として税金と社会保険料が気になるという方は多いかと思います。影響が大きいのは税金よりも社会保険料です。例えば501人以上の企業でパートタイマーとして働いているとすると年収106万円以上で夫の社会保険上の扶養から外れ自分で健康保険料と厚生年金を払うことになります。手取りの額で考えると年収が125万円ぐらいを上回らないと手取り額は減ってしまいます。500人以下の企業であれば106万円ではなく年収130万円以上になると自分で健康保険料と厚生年金保険料を払います。手取り額で考えると年収150万円を超えないと手取り額が増えません。このようなことからよく言われるのが「106万円の壁」「130万円の壁」という言葉です。自分で社会保険料(健康保険料・厚生年金保険料)を払いたくないのであればここがラインですよということです。現在、501人以上の企業となっていますが、今後、2022年に10月には100人超の企業、2024年10月には50人超の企業というように適用が拡大されていきます。このことからも「壁」を殊更意識するよりも、事情が許すのであれば扶養の枠を出て働く方が長い目で見ればお得ということになるかと思います。※社会保険の適用には収入だけではなく、労働時間や契約期間も関係します。