仕訳の簡単なパターンを知る⑨

年の途中で例えば火災保険に加入したとします。

1年間の保険料は12,000円です。

しかし、年の途中で加入したということは

12,000円の保険料は全部がその年の保険料というわけではありません。

そうすると12,000円全部をその年の経費に計上することは

できないということになります。

では、どうするか?


今年の7月からの1年分の火災保険料12,000円を支払いました。

このときの仕訳は

(借方) 前払費用 12,000   (貸方) 現金 12,000

となります(前払費用は前払保険料としてもよい)。

仮に経費を計上したと思えばよいと思います。


決算の際に

(借方) 支払保険料 6,000   (貸方) 前払費用 6,000

という仕訳をし、今年の6ヶ月分の保険料を計上しましたという意味になります。

前払費用6,000円は残ったままですが、これは来年支払保険料に振り替えれば

よいのです。

もちろん、毎月きちんと

(借方) 支払保険料 1,000   (貸方)  前払費用 1,000

と計上できるのであればそうして下さいね。


社会保険労務士・FP 中村真里子事務所

兵庫県宝塚市在住の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーのサイトです。