仕訳の簡単なパターンを知る⑤

パソコンをクレジットカードで買った場合の仕訳はどうなるでしょうか?

例えば8月の30日にクレジットカードで10万円のパソコンを買ったとします。

パソコンの勘定科目は消耗品を使います(金額によっては備品など資産科目に

なります)。

(借方) 消耗品  100,000

これはわかると思います。


では、貸方はどうなるでしょう?

現金や預金とはなりませんね。

まだ手元の現金や預金は減っていないからです。

この場合貸方は「未払金」を使います。

(借方) 消耗品  100,000   (貸方) 未払金  100,000

これで左右バランスしました。


9月の末に普通預金の口座から10万円が引き落とされました。

ここでも仕訳が必要です。

この場合は

(借方) 未払金  100,000   (貸方) 普通預金  100,000

となります。


もしもパソコンを現金で購入していれば

(借方) 消耗品  100,000    (貸方) 現金  100,000

となりますが、クレジットカードで買った仕訳も借方と貸方の「未払金」は

後に消えますので

結局は

(借方) 消耗品  100,000   (貸方) 未払金  100,000

(借方) 未払金  100,000   (貸方) 普通預金  100,000

となります。


気を付けたいのは「未払金」のような勘定科目がいつまでも帳簿から

消えないのはおかしいということです。

そのためには「未払金」の残高がいつまでも残っていないか

チェックしておかなければなりません。 


社会保険労務士・FP 中村真里子事務所

兵庫県宝塚市在住の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーのサイトです。