がんはお金がかかりますか?(補足)

前回は経験としてがんにはお金がかかると書きました。

では、どう備えるか?という話になりますが、

まず「医療保険」はどうでしょうか?

これはがんにはあまり役に立たないのではないかと考えています。

というのは「医療保険」は”入院したら1日いくらの保険金”ということがベースに

なっています。

がんの場合、必ずしも入院治療になるかどうかはわかりません。

もしも入院治療ではなく、通院治療の場合は「医療保険」では補えないことになります。

では、やはり「がん保険」かということになりますが、

「がん保険」の特徴は、がんと宣告されたらもらえる「診断給付金」という一時金が

メインとなります。

但し、この「診断給付金」も1度かぎりというものもあれば、何回かのがんに備えられる

ものもあります。

このあたりは確認しておきましょう。

「がん保険」の中には、「抗がん剤治療給付金」や「放射線治療給付金」など治療によって

細かくもらえる給付金が分かれているものもありますが、

特約でこういうものをつけるより、それならば「診断給付金」を手厚くする方がよいのでは

ないかと考えます。

これは最初にも書きましたが、がんの治療方法は1つではありません。

「抗がん剤治療給付金」を特約としてつけていたけれど、放射線治療のみだったということ

もあり得ます。

で、あれば「抗がん剤治療給付金」はムダになってしまいます。

「診断給付金」であればどんな治療法であっても関係ありませんし、生活費に充てることも

できます。

「がん保険」で備えたいのであれば、「診断給付金」を重視することをおススメします。

社会保険労務士・FP 中村真里子事務所

兵庫県宝塚市在住の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーのサイトです。