NISAの出口戦略

2015年にNISA口座で買った株式や投資信託は

2019年の12月末までで非課税期間が終了します。


と、いってもNISAには「ロールオーバー」という制度が

あります。

これは2020年のNISA口座に商品を移すことです。


NISAの出口戦略としては

① 売る

② ロールオーバーする

③ 課税口座に移す

の3つがあります。


一番簡単なのは①の売るですね。

利益が出ているのであれば利益を確定するのに

売るでよいでしょう。

いや、まだまだ売りたくないと考えるのであれば

ロールオーバーもありですね。


悩ましいのは損失が出ている場合です。

これだと①の売るはためらってしまいます。

損失が出ている場合は②のロールオーバーするが

よいと思います。


但し、ロールオーバーしてしまうとその金額は

使用したことになりますので

2020年のNISA口座はそれも含めて120万円が上限と

なります。


損失が出ている場合は③の課税口座に移すことは

やめた方がよいでしょう。

課税口座に移してしまうとその時点での価格が

取得価格となってしまいます。


NISAで100円で購入。

80円に下がったところでロールオーバー。

課税口座に入れた後100円に戻り売却。

こういう例だとすると100円で買ったものを

結局100円で売ったに過ぎず利益は0です。


しかし、課税口座のみで考えると80円で取得して

100円で売ったとなるので売却益が20円出たとして

税金がかかるということになります。

お気を付け下さい。


NISAについてはこちらに書いています。

賢く資産を増やす『NISA』と『つみたてNISA』の活用術


社会保険労務士・FP 中村真里子事務所

兵庫県宝塚市在住の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーのサイトです。