保険ありきで考えない

保険は難しいとよく聞きます。

最近も周囲の人に言われました。


簡単に言いますと「万が一のときのために備える」のが保険です。

その万が一というのは「死亡」「病気」「事故」「災害」

このあたりでしょうか。


まず独身の人に死亡保険は必要ありません。

ただ、扶養している人がいないシングルという条件付きです。

子どもや親を養っているというのであれば死亡保険は必要でしょう。


病気に備えるのに保険は必要でしょうか。

日本は国民皆保険です。

全員何らかの健康保険に加入しています。

病気になって高額な医療費がかかっても健康保険には「高額療養費」という

制度があります。

まずはこの「高額療養費」を知って下さい。

収入によって高額療養費でどれくらい賄えるのかは変わります。


「事故」は自動車事故を考えると当然加入が必要ですね。


「災害」もしかりです。

持ち家であれば「火災保険」「地震保険」は必須。

賃貸であれば特に必要ないと言えます。


保険は「万が一のときのために備える」ものと書きましたが、

もう1つ付け加えると「滅多に起こらないけど起こったときのダメージが大きいもの」

に対して必要性が増します。


自動車事故の場合、人身事故を起こすと莫大な賠償額が必要となります。

これなどは滅多に起こらないけど起こった場合のダメージが大きい典型です。


死亡保険に関して言いますと

・扶養者がいる間だけ掛け捨ての保険を掛ける。

子どもが成人する、独立すれば解約することです。


あと、「保険」と「貯蓄」「投資」は分けて考えましょう。

「保険」は保障だけを買う。

「保険」で何もかもが賄えると考えるのは間違いです。

例えば「投資」であれば自分でネット証券で「投資信託」を買えば

無駄な手数料を保険会社に払う必要はありません。


保険ありきで考えるのではなく、本当に保険が必要なのか。

そこから考えることです。

そうしないとカモにされます。

社会保険労務士・FP 中村真里子事務所

兵庫県宝塚市在住の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーのサイトです。