そろそろ「NISA」の出口を考える

2014年から「NISA」の制度が始まりました。

2014年から「NISA」口座を使っている人は今年の年末で

非課税期間が終わることになります。


もうとっくに売却したという人は別ですが、

まだそのままという人はそろそろどうするか考えておくといいでしょう。

方法は3つです。


① 年末までに売却する。利益が出ているのなら売却して利益を確定する。

 

② 2019年の枠に移す(ロールオーバー)。

  これは損をしている場合は有効な方法です。


③ 課税口座(特定口座or一般口座)に移す。


それなりに利益が出ているのなら①でよいと思いますが、

損をしている場合でも、損には目をつぶり売却して、

2019年から新たに「つみたてNISA」を利用するという考えもできます。


気を付けたいのは③です。

損をしているから、まだ売りたくないという理由で課税口座に移してしまうと、

その金額が取得価格ということになってしまいます。

こうなると課税口座に移したのち、値上がりすると税金が発生するということに

なります。


例えば、NISAで10万円で買った株が8万円に値下がりして課税口座に移しました。

その後、その株が10万円になったので売却したとします。

この場合、10万円で買った株を10万円で売ったので利益は0です。

しかし、課税口座に移した時点ではこの株価は8万円だったので、

2万円の利益が出たことになり、この2万円に税金が発生することになるのです。


損をしている場合は②を選択するのがよいと思います。


社会保険労務士・FP 中村真里子事務所

兵庫県宝塚市在住の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーのサイトです。