フリーランス悲喜こもごも

フリーランスの

法律上の定義はないそうです。

フリーランスガイドラインでは

「実店舗がなく、雇人もいない自営業者や一人社長であって、

自身の経験や知識、スキルを活用して収入を得る者」と

なっているようです。


私、3月1日が開業日でして14年目に突入しました。

フリーランスとして丸13年が経ったというわけです。

私ごときのことは何のお手本にもならないとは思うのですが、

経験を少し語ろうかなと思います。


フリーランスとして嬉しいこと、まあこれは仕事をしている誰もが

思うことですが、やはりお客さんに喜んでもらえたときです。

ご相談に来られたお客さんがスッキリしましたと言われて

笑顔で帰って行かれるのを見るのは本当に嬉しいものです。


その反対にがっくりくることも多々あります。

まだ開業して間もない頃だったと思うのですが、

ある仕事をいくらという形で請負ました。

結構時間もかかるしハードだったのですが、

完成して提出したときに半額しか支払えないと言われてしまったのです。


まあ、出来が悪かったのかもしれませんが、

掛けた時間や労力のことを考えると泣きたい気分でした。

この仕事は知り合いから紹介された仕事だったので

その知り合いの人に「私から言ってみようか」と言われたのですが、

その人の負担になってもいけないと思い泣く泣く諦めました。


実は最近もショックな出来事がありました。

知り合いの仕事を数年やらせていただいていたのですが、

去年の3月に値上げのお願いのメールを送りました。

そして1年近く返事がありませんでした。


結局、知り合いの人はこのメールを忘れていたということでしたが、

仕事は終了することになりました。

詳しいことは書けないのですが、いろいろ行き違いもあり

私としては今の報酬では見合わないと判断して値上げをお願いしました。

しかし、値上げに対していいですよと返答がないということは

値上げを飲んでまで頼む出来ではなかったと判断されたということに

なります。

私としては知り合いの人だったのもあってかなり親切にやったつもり

だったのに‥と思いましたが、こっちはそう思っていてもお客さんは

そう思っていなかった。

いい勉強になったと思うことにしました。


私は内向的というのではありませんが、全然社交的ではなく人付き合いが

正直苦手です。

正社員を辞めてフリーランスになるときはあまり大した考えもなく

よくこれでフリーランスになったなと自分でも苦笑してしまいます。


フリーランスになってまず驚いたことは社会保険料の高さです。

国民年金、国民健康保険。

大して収入もないのになんでこんな高いのだろう?と

これは今でも思っています(笑)。


値決めの問題もあります。

これぐらいの時間がかかりそうだからこれぐらいは貰おうと

価格を決めても時間が当初の目論見の倍以上かかったということも

あります(←これ私のこと)。


あとは健康ですね。

私が言えることではないですが、

健康でないといいパフォーマンスは出せません。

途中で仕事を降りることになると迷惑がかかります。


今年からインボイス制度も始まります。

これまで免税事業者だったフリーランスの人は

今後どうするか決断しないといけません。


と、つらつら書いてきましたが、

私自身はフリーランスの生活の満足度は高いと思っています。

もちろん収入の面だけで言えば会社員を続けていた方がよかったのかも

とも思うのですが、これはやりよう次第ですもんね。

私はもう数をこなす仕事をするというよりも

ひとつひとつの仕事を丁寧にやりたいと思うようになってきました。

お客さまにどうやって価値を感じていただくのか‥

それをこれからも追及していきたいと思う

春近い今日この頃(←ちょっとかっこよくまとめてみました(^^;)。






社会保険労務士・FP 中村真里子事務所

兵庫県宝塚市在住の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーのサイトです。