複利のちから

前回の記事で、株式投資の配当金を使ってしまって後悔ということを

書きましたが、

これは投資信託の分配金にも言えます。


例えば10万円で投資信託を購入したとして、毎年3%の分配金が出るとします。

この場合、1年経つと103,000円となります。

この3,000円の分配金を受けとらないでこのまま10年置いておいたら、

10万円は → 134,392円となります。


一方、3,000円の分配金を毎年受け取っていたら、10万円は10年後

130,000円にしかなりません。


差額は4,392円です。

なんだそれぐらいの差か‥と思われた方もいるかもしれませんが、

もっと元本が大きかったり、利率がもっと高かったら

その差は余計に広がります。

期間が長ければ尚更です。


分配金を受けとらないということは、1年経つと元本は103,000円と

いうことになり、この103,000円に対して3%の利率となります。

103,000円の3%は3,090円となり103,000円プラス3,090円が

元本となりこれに対して3%の利率となります。

このように元本が毎年増えていくのです。

これが「複利」です。


資産形成を目的にしている人が毎月分配型の投資信託を買うのは、

複利のメリットが活かせないということになってしまいます。


社会保険労務士・FP 中村真里子事務所

兵庫県宝塚市在住の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーのサイトです。