介護が半分終わりました

先日、父が旅立ちました。


2016年頃に様子がおかしくなり「認知症」だと診断されました。

同じ頃、母も心臓が悪く入院しました。

そして母にも認知症の症状が。


まず、地域包括支援センターに相談に行き、何か所かの施設を紹介してもらい

電話をしてみました。

両親の状況を話し、母のために毎日ヘルパーさんに入ってもらうことになりました。

父は認知症の薬を毎日飲むことになりました。


あれから6年。

父は最初の頃は「泥棒に入られた」とか「お金がなくなった」など言っていたのですが、

私が毎週帰るようになるとそういうことをほとんど言わなくなりました。

医師に認知症を軽く考えてはいけないとかなり脅されていたのですが、

父の場合、思ったほど認知症は進まなかったように思います。


ただ、去年あたりから転倒することが多くなりました。

父は体的には元気で毎日買い物に行ったり散歩をして歩いていたのですが、

転倒が増え、1度救急搬送されたこともあります。


今年の2月頃から急に衰え出し、3月に救急搬送され入院しました。

2度の転院をしましたが、力尽きました。


介護が始まった当初は父との意思の疎通もあまり上手くいかず途方に暮れました。

父と母の2人を病院に連れて行くだけでもどっと疲れ、こっちの方がダウンしそうだと

思ったりもしました。


たまたま、お願いした施設の方々がよくして下さって、父は週2日のデイサービスに

通って将棋などを楽しんでいたようです。


6年間、認知症になった父と接してきて強く思ったことはやはり心は通じると

いうことです。

もちろん、こっちが言ったこと、自分が言ったこともすぐ忘れてしまうのですが、

私の名前を最後まで忘れたりはしませんでしたし、

私が家に行くと嬉しそうでした。

元々、優しい父だったのですが、認知症が発覚した頃はイライラしていることも

結構ありました。

しかし、私が度々顔を出すことで穏やかになっていきました。

まあ、段々弱ってきたということもあるのでしょうが。


相談しやすいケアマネージャーを探すこともポイントだと思います。

自分ができること、できないことをはっきりさせてサポートしてもらうことが

大事だと思います。

相性が悪いと思うケアマネージャーはチェンジしてもよいと思います。


父を送っていろいろ後悔はあるのですが、

後悔のない介護はなかなか難しいのではないかと思っています。

ご自分の精神状態がよくなければ介護もスムーズにいかないと思います。


母の介護はまだ続きます。

社会保険労務士・FP 中村真里子事務所

兵庫県宝塚市在住の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーのサイトです。