長い目で物価高に対抗するには

最近は値上げのニュースがあちらこちらで聞かれます。

特に食品や光熱費は生活に直結しますので事態は深刻です。


当面は食品ロスをなくすや、その時々で安いものを買い

それに沿って献立を決める、ポイントを上手に利用することなどが

考えられるでしょうか。


と、いっても今回の値上げは一時だけのことではないような気がします。

ここ数ヶ月だけ値上がりしているというのであれば、先程書いた方法で

乗り切りましょうと言えるのですが、どうも一時だけの値上げでは

なさそうです。


20代や30代の方たちはそもそも「モノが値上がりする」という経験が

ないのではないでしょうか。

ずっとデフレ経済であったため、モノが値上がりするという実感が湧かない

と思います。


私が子どもの頃は石油ショックがあり、母がトイレットペーパーを

一生懸命買い回っていたこともありますし、

賃上げするために労働組合がストライキを起こし、電車が止まることも

度々でした。

物価も賃金も上がるのが当たり前という時代でした。


さて、今後値上がりが普通のこととなりインフレになると予想される今の

状況を考えれば、やはり預貯金だけに頼るのは厳しいと考えます。

預貯金の利息では物価高に対抗できない可能性が高いからです。


いくら預貯金があってもモノの値段が高くなっていけば、

今日10万円で買えたものが1年後には11万円出さないと買えないかも

しれません。

現在の利息を考えればとても1年で1万円の利息はつきません

(元本が10億円あれば1万円ぐらいの利息となるでしょうか。

しかし、ここから2000円強の税金が引かれます)。


このようにインフレ対策としては預貯金だけでは厳しいのです。

物価が今後上がっていくことが普通になってくれば、

投資を自然と考えないといけないようになっていくと思います。



社会保険労務士・FP 中村真里子事務所

兵庫県宝塚市在住の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーのサイトです。