株式投資の怖さを払拭したのは?

30年近く前のこと、世はまさにバブルでした。

NTTが民営化され株が売りに出され、上場後すぐに売った人は

大きな利益を出しました。


当時、私は株のことなど全く知りませんでしたが、

なんとなく株式投資は怖いものだと思っていました。

親しい人で株式投資をしている人は誰もいませんでした。


その頃、創刊間もないある雑誌がありまして、

毎号楽しみに読んでいました。

あるときからその雑誌に女性の株式評論家が連載を始めました。

タイトルは忘れましたが、初心者向けの株式投資に関する内容でした。


その連載を読んでいるうちに、株を買ってみたいとは思いましたが、

それでもやはり心の奥底には株は怖いものという意識がありました。


しかし、その連載でこういう話が載っていました。

「A子さんは株式投資を始め何社かの株を持ちました。

あるとき、暴落になり買った株はみんなかなり安くなりました。

A子さんの周りの友人はやれ、旅行だ、洋服だとオシャレを楽しんでいるのを

A子さんは指をくわえて見ているだけでした。

そののち、景気がよくなりA子さんの株は上がり、A子さんはマンションを購入

することができました」。

このように株は我慢して持っていれば、いつか上がる‥というように

書いてありました。


そうか、株はなかなか0にはならないし、ある程度長く持っていれば

上がるのだ‥と単純な私は信じ、だったら買ってみようかと思ったのです。


この考えは、現在に当てはめることは難しいです。

バブルの頃は、まだまだ経済成長は続く、日本はバラ色と思われていました。

現在、日本はバラ色、経済成長もまだまだ続くとはとても思えません。

しかし、世界を見渡すと、新興国では人口は増え続けます。

人口が増えるということは経済成長の余地はあるし、日本企業も昔のように

日本人だけを相手にしているのではなく、世界に向けて商売をしています。


そう考えると、株式投資にはチャンスがあると考えるのはありのはずです。

ただ、ある程度長く持っていれば‥というのは厳しいかもしれません。

企業の入れ替わりも激しくなっています。

世の中の移り変わりをどう捉えるのかという視点が必要になってきます。



社会保険労務士・FP 中村真里子事務所

兵庫県宝塚市在住の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーのサイトです。