「ナンピン買い」のメリット

株式投資の基本の本には必ず「ナンピン買い」はやめましょう

とあります。

これは当然のことです。

前回も書きましたが、ここで下げ止まったと思ったからエイヤーと買いを入れたのに、

まだまだ下がることはありますから。


ただ「ナンピン買い」にもメリットはあります。

それは売るときのことです。

実はこれもよく言われることですが「売り」は「買い」より難しい。


利益が出るところまで株価が上がったとします。

さあ、これで利益が出た、やったーと思ったとします。

しかし、このとき株式市場自体が調子の良い時期であれば、

まだ、上がるのではないかと考えたりします。

そうなると、ここで売るのはもったいない、

せっかくここまで持っていたのだから、もう少し粘って売るのはよそう‥

などと考えているうちに、段々株価が下がり出したりすると、

もう目も当てられません。


こういう場合にナンピン買いしていれば、持っている株数の半分だけ

売るということもできます。

一応、利益を確定しておいて、残りは配当や優待を楽しみながら

持ち続けるということも可能になります。


私、これまでに400株をナンピンで買ったことがありますが、

100株ずつ売っていきました。

配当もありましたし、株主優待がとっても気に入っていた企業だったので、

少しでも長く持っていたかったのです。

全部売ったあとも株価は上がり続け、今では手が出る株価ではなくなって

しまいました。

残念。

社会保険労務士・FP 中村真里子事務所

兵庫県宝塚市在住の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーのサイトです。