ここまで3回に亘ってキャッシュフローについて書いてきました。
キャッシュフローでまず言えることは「営業キャッシュフロー」が
プラスでないといけないということです。
ここがマイナスであると本業でお金が稼げていないということになります。
「投資キャッシュフロー」はマイナスであることが望ましいです。
「投資キャッシュフロー」がマイナスであるということは
将来の成長を見据えて積極的に投資を行っているということになるからです。
例えば「営業キャッシュフロー」が1000万円のプラスだとします。
「投資キャッシュフロー」は700万円のマイナスです。
この場合、300万円のキャッシュがあるということになります。
これがいわゆる「フリーキャッシュフロー」と呼ばれるものです。
式で表すと「営業キャッシュフロー」+「投資キャッシュフロー」となります。
「フリーキャッシュフロー」がどれぐらいあるかというのはとても大事なことです。
「フリーキャッシュフロー」を必ず確認しましょう。
まとめますと理想的な「キャッシュフロー」のかたちは
・営業キャッシュフローがプラス
・投資キャッシュフローがマイナス
・財務キャッシュフローがマイナス
となります。
反対に気をつけたい「キャッシュフロー」のかたちは
・営業キャッシュフローがマイナス
・投資キャッシュフローがプラス
・財務キャッシュフローがプラス
となります。
「キャッシュフロー」について数回にわたって書いてきましたが、
株式投資の場合、「損益計算書」で利益がどれぐらい出ているか、
「貸借対照表」で自己資本比率がどれぐらいあるかを見ることの他に
「キャッシュフロー計算書」でそれぞれのキャッシュフローを確認するように
されるとよいと思います。
どの株が上がるかというのははっきりいってわかりません。
しかし、倒産しない会社、つまり安全性の高い会社はこれらを確認しておくだけでも
かなり見分けがつくはずです。
株式投資の場合、最低でもこれぐらいは見ておかれると安心感が違うと思います。
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