会社のお金には2種類あります。
返さなくてよいお金と返さなければならないお金です。
返さなくてよいお金を自己資本といいます。
これは「資本金」や「利益剰余金」などになります。
「利益剰余金」というのは毎期決算をして出た利益が積み重なったものです。
返さなければならないお金は他人資本という言い方をします。
これの代表的なものが「借入金」です。
銀行などから借り入れをすれば返済の義務が生じます。
自己資本は「純資産」ということになります。
反対に他人資本は「負債」になります。
「負債」には「借入金」があるわけですが、
借入金は利息を支払わなければなりません。
つまり借入金は有利子負債です。
「負債」の中には利息が付かないものがあります。
この利息の付かない代表的なものは「買掛金」です。
会社は現金や預金、そのほか有価証券、製品、土地建物、機械などの
「資産」を持っています。
「資産」をどうやって調達してきたのか、借入金で調達したのか、
それとも利益から調達したのかというのがわかるのが
「貸借対照表」いわゆるバランスシート、B/Sになります。
つまり 資産 = 負債 + 純資産 ということになります。
純資産が資産に対してどれぐらいあるのかは
純資産 ÷ 資産 ✖ 100という風に表します。
これが「自己資本比率」と呼ばれる指標です。
例えば資産が1000万円、負債が400万円、純資産が600万円の
会社があったとします。
この会社の「自己資本比率」は60%です。
「自己資本比率」は数値が高いほどよいことになります。
50%ぐらいあれば優良な会社といえるでしょう。
この会社の場合、純資産(返さなくてよいお金)が負債(返さないといけないお金)より
多いということになります。
将来の株価はいつも書いている通り、読めるものではありません。
ただ、投資しようとしている会社の財務状況は会社四季報やヤフーファイナンスなどで
調べることができます。
大きく儲けるということを目標にされているのであれば
もっと深く見る必要がありますが、
自分が投資しようとしている会社がひとまず倒産の可能性がないかは
「自己資本比率」を見ることによってわかります。
まずはこのあたりから見る癖をつけられるとよいと思います。
注:ざっくりとした書き方にしています。
厳密には自己資本と純資産はイコールではありませんが、
そこまで細かく知る必要はないと考えこういう説明にしています。
ご了承下さい。
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