乳がんに関する2本のセミナーに参加して来ました。
大学の先生のセミナーです。
乳がんとひと言で言ってもいろんなタイプがあります。
型の違う乳がんそれぞれについての治療法のセミナーです。
話を聞きながら、ああ、そういうことだったのかと思ったことがありました。
私は1軒目の病院の治療に納得できなかったこともあり、
2軒目の病院に行き、即、手術してほしいとお願いしました。
手術後、入院中に先生からリンパ節にも転移していると言われ、
退院後、抗がん剤治療が始まりました。
手術したら抗がん剤治療は免れる可能性が大だと思っていた私は
かなりショックを受けました。
しかし、今思えば、転移していたという意識はなく、ただ抗がん剤治療が始まる
イコール吐き気、脱毛という図式が頭にありそれがショックだったのでした。
先生に言われる通り、抗がん剤と分子標的薬を3週間に1度やりながら
半年が経とうとしたとき、鎖骨のあたりが腫れているような気がしました。
先生に何気なくその事を言うと、触診した先生は焦りながら
「これは抗がん剤が効いていない。再発している。」と言いました。
その後、抗がん剤を替え‥と私の治療は続いていきました。
今日のセミナーで、転移していたらこの薬、再発していたらこの薬というのを
聞いて、私が経験したものや、次はこの薬を‥と言われていたものだったので、
そっかー、私、転移も再発もしてたんだーと改めて思ったのでした。
当時は副作用と治療費の不安でいっぱい、且つ必死でした。
だから転移だ、再発だということより、副作用で仕事できなくなったらどうしようとか、
治療費が尽きたらどうしようとかばかり考えていました。
セミナーで私の型の乳がんは10年経てば再発しないというものではなく、
20年、30年でも再発はありというのも知りました。
ただ、このセミナーで先生が「過去こうしておけばよかった、この先どうなるんだろう
と考えるのはムダ。腫瘍マーカーに一喜一憂する必要もありません。
ただ、今をどう生きるかが大事なのです」と言われたことに、
何故かいろんなことを考え、涙ぐむ私がいました。
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