個人型確定拠出年金(iDeCo)が必ずしも最適ではない人

個人型確定拠出年金(iDeCo)は掛金が全額所得控除になります。

例えば毎月1万円の掛金を払うとすると年12万円。

所得税率5%の人なら6000円、10%の人なら12000円

税金が安くなります。


他にも運用益は非課税、受け取り時も税制が優遇されています。

これらのことから、老後資金をつくるならまず、iDeCoが良いと

言われているのです。


但し、絶対にiDeCoがお得なのかと言えば、そうとも言えない場合も

あります。


まず、専業主婦、もしくはパートなどで働いていて、税金自体を

払っていない方です。

こういう方たちは元々、税金を払っていないので、安くする税金が

ないということになります。


特に気をつけてほしいのは50代の専業主婦の方です。

iDeCoの掛金は60歳までしか払えないのですが、

加入期間が10年以上ないと60歳からもらうことができません。


専業主婦(第3号被保険者)の方のiDeCoの掛金の上限は年27万6千円です。

2018年から始まるつみたてNISAの掛金は年40万円までです。

つみたてNISAの運用益は非課税、いつ引き出すのも自由ということから、

50代の専業主婦の方であれば、iDeCoよりつみたてNISAの方がメリットがある

と考えることもできます。




社会保険労務士・FP 中村真里子事務所

兵庫県宝塚市在住の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーのサイトです。