老後のお金を考えるのならまず②

ずっと専業主婦だったけど、子育てもひと段落ついたので

何か仕事がしたい。

パートで夫の扶養を外れない方がいいのだろうか?という

ご質問はよくあります。


結論をいいますと、事情が許すのであれば扶養を外れて

働く方がよいと私は思います。

夫が家事に協力的でないので、すべて家事は自分に負担になるとか、

介護に時間が取られそうなどの理由があれば別ですが、

そうでなければバンバン働いて収入を増やした方が得です。


扶養を外れるといっても大きく2つ意味があります。

「税金」の問題と「社会保険」の問題ですが、より大きいのは

「社会保険」の方です。


年収が130万円以上になると扶養になれなくなるので

健康保険料と年金保険料は自分で支払わなければなりません。

夫の扶養のままならば健康保険料も年金保険料も払わなくて済むのに‥

という考えで年収を抑えようとする方も多いのですが、

がんばって年収160万円ぐらい稼ぐと手取りでも得になります

(あくまで概算ということはご理解下さい)。


自分で厚生年金に加入すれば将来の年金が多く貰えます。

前回も書きましたが、特に50代以上の方であれば体力の許す限り

働かれて厚生年金保険料を支払えば年金が増えます。


健康保険には「傷病手当金」という制度がありますので、

病気で仕事を休んだ場合4日目から受け取ることができます。

医療保険の代わりにもなる制度だといえます。


自分で社会保険に入っておくのは結構メリットが大きいのです。

もし、夫がリストラや倒産にあって収入がなくなれば

自分の扶養に入れることもできますし、

離婚という可能性もないわけではありません。

そのときにも定職があって社会保険に加入していれば

老後の安心感が違うはずです。




社会保険労務士・FP 中村真里子事務所

兵庫県宝塚市在住の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーのサイトです。