家族の介護②

前回は父が介護保険を開始するまでについて書きました。

一方、母は心不全で急遽入院することになりました。

病院に駆けつけると、医師に2人とも認知症が進んでいると思うので、

退院しても2人で暮すのは無理だと思う、施設を考えればどうかと言われました。

心不全はかなり重症でいつ、亡くなってもおかしくないので、

延命治療はどうするかなども聞かれました。


ただ、困ったのは認知症のことです。

この医師に同じ病院の認知症を見てくれるところを紹介してくれないか

と言っても、それは無理。そちらで予約を取って下さい。

と、全く親切心のかけらもありません。

ここで思ったのは介護する身になれば、認知症のことの方が深刻なのです。

まして、このときまで両親は自分たちが認知症の自覚などないので、

特に父は頑なに病院に行くことを拒んでいたからです。


もう1つのこの医師に対する不満は、ここはそこそこで退院してもらって

他の病院に転院して下さいと、せかされるように転院先を決めなければ

ならなかったことです。

母の入院の間も、父が夜遅く病院から電話があったからと病院に行ってしまい、

そのまま病院に泊めてもらうということもありました。

このときは看護師さんからひどく怒られ、私としても我慢の限界を

超えていました。

だから、認知症の外来を紹介してほしいとあれほど言ったのにと。

入院中にも母は大部屋の他の人のベッドに行ってしまうということで

個室に入れられことになりました。


この病院の入院中に母は認定調査をやりました。

この間、病院に通い、介護保険申請の書類を市役所に提出に行き、

認定調査も立ち会いました。

転院先をなんとか決め、介護保険を申請しましたが、両親ともお金のことを

しょっちゅう言い出すし、いつまで入院するのか帰りたいなどわがまま放題、

このあたりで私もほんとに疲れていました。

母は心不全しか治療をしておらず、両親とも認知症の治療は受けていません。

介護保険に辿り着くまでの長いこと‥。


次に続きます。

社会保険労務士・FP 中村真里子事務所

兵庫県宝塚市在住の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーのサイトです。