がんサバイバーとして今思うこと

先日NHKのあさイチでがんに関する話題をやっていました。

私自身、7年前のちょうど今頃はがんを宣告されて途方にくれていたときでした。


あさイチでは、周りにがんだと打ち明けられないという問題もありました。

私の場合、仕事で迷惑をかけそうな人には一番に打ち明け、

あと何人かの友人にも打ち明けました。

そこまで親しくない人にも打ち明けたら信じられないような

言葉が返ってきたこともありました。

周りに隠すより、オープンにする方がよいのでは?という番組の意見でしたが、

これは人によるのでないかなと思いました。

私自身、ひどく傷ついたからです。


あと、こういう治療法がありますよ、講演がありますよ、サイトがありますよという

情報を何人かの方にいただきました。

ありがたいことではあるのですが、正直言うと私はあまりそういう情報は‥と

思ってしまいました。

もちろん親切でというのはよくわかっているのです。

でも、そのときは病院の治療法でいこうと決めてひたすらその治療を行なっていた

ときでしたし、私の場合、治療に豊富にお金をかけられるような状態でもなかった

からです。

だからはなから民間療法は考えていませんでした。

メールを下さった人にはお礼のメールを返しましたが、なんかそれも疲れていました。


そのとき嬉しかったのは、むしろ一緒にごはんに行きましょうとかそういうこと

でした。

どちらかというとこちらの重い気持ちを聞いてもらえたらなあ‥というのが

望みでした。

それから、仕事の依頼を下さった方はありがたかったです。

こんながんになった私でも必要とされているのだと思ったからです。


何かこういう情報を下さいと言われて提供するのはもちろんよいと思うのですが、

そうでないのであれば、その人の好物なものを送ってあげるというのもいいかも

と勝手ながら思ったりもしました。

社会保険労務士・FP 中村真里子事務所

兵庫県宝塚市在住の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーのサイトです。