家は持ち家がよいのか賃貸がよいのかというのは正解はないと思っています。
家ってやはりその人、その人の人生の考え方によるところが大きいと思うからです。
しかし、私が思うのは一旦家を持ってしまったら、かなり背負うものが大きくなると
いうことです。
まずは住宅ローン、キャッシュで買う方は関係ありませんが、
ほとんどの方は住宅ローンを組みます。
当然ですが、ローンは完済しなければなりません。
もし、何かの事情でローンが返せなくなったときは家を売るということになります。
このときに家を売った金額で住宅ローンが完済できれば問題ありませんが、
家の価値が値下がりしてしまって家を売ってもローンが残るという可能性もあります。
家を持つと毎年「固定資産税」という費用が発生します。
他にも家に何か修繕の必要が生まれればそれも当然自前でやらなければなりません。
そして何十年も経ち、家族の形態が変わった場合にどうするか。
子どもたちが独立し、夫婦も年を取った場合どうしますか。
家を売る、子どもに残すという可能性が考えられますが、
これはあくまで立地が良い場合に限ると思います。
不便な場所に立っている古い家が売れるでしょうか。
子どもたちも欲しいと思ってくれるでしょうか。
と、持ち家に対して否定的なことばかり書いてきましたが、
これはちょっと恐ろしい数字を聞いたからです。
住宅ローンの借入残高ですが、
2000年は1900万円だったのが2020年は3100万円と
1200万円も増えています。
これはお給料が上がらないことと関係しているのでしょうか。
頭金はなくてもローンを組んでしまえばいいと考える人が多いのでしょうか。
60歳の人の住宅ローン残高も2000年は700万円だったのが、
2020年は1300万円となっています。
定年の年齢が延びたことでこういう数字になっているのでしょうか。
住宅ローンの完済年齢は2000年は68歳だったのが、
2020年は73歳になっているそうです。
正直、68歳でもすごいと思ってしまうのですが、
73歳までローンを払い続けないといけないというのは
余程覚悟して家を買うことが必要です。
今、住宅を買おうかどうしようかと思っている方は参考にしていただけばと
思います。
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