「稼ぐ」VS「節約」

昔、決算書のセミナーなどに行くとよく講師の方から聞かれたことがあります。

会社にとって「売上」「粗利」「営業利益」「経常利益」どれが一番大事だと

思いますか?


これ、別に答えがあるわけではないそうなのですが、

考えてしまいますよね。

私は「売上」だと思っています。

理由はそもそも「売上」がないことには利益の出しようがありません。

何より企業にとってはまず「売上」でしょう。


これと同じ論理でいくと家計でも大切なのは「収入」ということになります。

しかし、私は「家計」に関しては「収入」が絶対ではないと思っています。

いくら稼いで収入を増やしても家計管理ができないと「ザル家計」になり、

全くお金は貯まりません。


企業であれば「売上」を上げていっても利益が出ないともっと原価を安くする

努力をする、もしくは売値を上げる、経費を下げるなどいろいろな方法が考えられます。

一方、家計はそこそこの収入があっても貯まらないのであれば「節約する」しか

ありません。

いや、もっと働いて収入を増やすべき‥というのは会社員の方であれば現実的では

ないですよね。


もちろん一番よいのは「稼いで節約する」ということなのですが、

いつまでも高収入は約束されているというものでもありません。

わかりやすいのは定年後の家計だと思います。

やはり「稼ぐ」ことも大事ですが、家計をきちんと見ることも大切だと思う

今日この頃です。


社会保険労務士・FP 中村真里子事務所

兵庫県宝塚市在住の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーのサイトです。