出口戦略にあまり神経質にならないこと

「iDeCo」をやってみたいけど損をしたら困る、特にちょうど60歳のときに

市場の暴落が来て下がってしまったらと思うと始められない‥という声を

よく聞きます。


確かにそのような可能性は0とは言いません。

しかし「iDeCo」の場合、対策を取ることもできます。


1つは60歳が近づいてきたら投資信託などは売却して定期預金に

預け替えることです。

「iDeCo」には元本確保型の商品が必ずありますのでそれにチェンジ

することができます。

ただ、定期預金にしてしまうと運用という意味はなくなります。

それでも掛金を拠出している限りは節税はできますのでこれも1つの方法です。


もう1つは60歳の時点で相場の状態が悪いときはそのまま運用を続けることができます。

掛金は拠出できませんが現在のところ70歳までは運用できます(75歳まで延びる予定)。


と、ここまで書いてきましたが現在20代、30代の方が60歳を迎えるのには

30年~40年あります。

その間「iDeCo」の制度自体がどう変わるかわかりませんし、

当然相場のこともわかりません。


定期預金にしてしまうと運用という意味はなくなると書きましたが、

ひょっとしたら金利が高くなっていて別段運用しなくてもよくなっているかも

しれません。


あまり何十年先の出口戦略に神経質になる必要はないと思います。

考え過ぎると初めの1歩が踏み出せなくなってしまいますよ。

社会保険労務士・FP 中村真里子事務所

兵庫県宝塚市在住の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーのサイトです。