企業は「資産」と「負債」を持っています。
資産とは現金や預金はもちろんのこと、自社ビルや土地などの不動産もそうです。
他には売り上げは上がっているけど、まだ代金はもらっていない「売掛金」も
資産です。
一方、負債とは代表的なものは銀行からの借入金です。
社債などを発行していればそれも負債となります。
売掛金とは反対に仕入れはしているけれど、まだ代金を支払っていないものは
「買掛金」と呼ばれ、これも負債です。
「資産」から「負債」を引いたものを「純資産」といいます。
今、1億円の純資産を持っているA社という企業があるとします。
A社は10万株の株式を発行しているとすると、1億円 ÷ 10万 = 1000円となり
この1000円がA社の1株あたりの「純資産」ということになります。
今、A社が事業をやめるとします。
皆さんがこのA社の株を1株持っている株主だとすれば、1000円を配分してもらえる
ということになります。
では、もし、今このA社の株が株式市場では900円で売買されているとすると、
どうでしょうか?
「純資産」は1株1000円なのに、市場での株価が900円だとすると、A社の株は今、
割安であるという判断になります。
これはPBR(株価純資産倍率)というもので、
株価 ÷ 1株純資産 で表されます。
今、A社の株価が1000円だとすると 1000円 ÷ 1000円 = 1となり、
PBRは1倍。つまり割安でも割高でもないという判断になります。
この1倍を「解散価値」ともいいます。
つまり1倍を割っていれば割安との判断になるのですが、1倍をほとんど割っている業種も
ありますし、資産や負債の額は変化するということにも注意が必要です。
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