「NISA」と「確定拠出年金」

「NISA」と「確定拠出年金」どちらがいいのか?という記事を見かけることが

ありますが、「NISA」と「確定拠出年金」は全く違うものだと

捉えた方がよいと思います。

どちらも運用益が非課税になるのは同じですが、「確定拠出年金」はやはり

老後の資金を作る制度だということを意識することです。

「確定拠出年金」は運用益も非課税ですし、掛金は所得控除になるので、

その分、所得税や住民税が安くなります。

受け取る際の税金も年金でもらうにしろ、一時金でもらうにしろ優遇されます。

税金に関して言えば「確定拠出年金」はいいことづくめなのですが、

「60歳までは引き出せない」ということから、何か不意な出費などの場合に

「確定拠出年金」を解約するということはできません。

一方、「NISA」は5年間運用益が非課税なのですが、5年間ずっと解約しては

いけないということではありません。

もしも1ヶ月で利益が出たら、即、売却して利益を確定することもできます。

「NISA」は2023年までの制度ですので、若い人が老後資金を貯めるために

「NISA」を利用するのは少し無理があるように思います。

但し、「NISA」については制度が延長されたり、恒久化される可能性もあるので、

そのときは老後資金を作る選択肢になり得るとも考えます。


社会保険労務士・FP 中村真里子事務所

兵庫県宝塚市在住の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーのサイトです。