「確定拠出」と「確定給付」のちがい

今日のNHKのあさイチは年金の特集でした。

老後破産などが話題となっている今、年金は大きな関心事なのかもしれませんね。

ところで最近よく聞かれる「確定拠出年金」。

これはどういう意味の年金なのでしょうか?

公的年金には「国民年金」と「厚生年金」があります。

よく「国民年金」は1階部分、「厚生年金」は2階部分という言われ方をします。

国民年金は日本国民全員が、厚生年金は会社員などが加入します。

そして3階部分と呼ばれるものが「企業年金」です。

代表的なものは「厚生年金基金」です。

これまでの企業年金は「厚生年金基金」をはじめとして「確定給付年金」と

呼ばれるものでした。

つまり将来貰える給付額が決まっているという意味です。

ただ「確定給付年金」の場合、給付額は決まっているので、その給付額が払えるような

運用ができなければ、企業がその損失を負う形になります。

反対に「確定拠出年金」というのは拠出する額を決めて、運用次第で貰える額が

変わるという年金です。

企業は高齢化や社会情勢の変化で運用が昔ほどうまくいかないことが多くなって、

「確定給付年金」のように決まった給付額を払うことが難しくなってきました。

こういう事情もあって「確定拠出年金」が脚光を浴びることになりました。

「確定拠出年金」はこれまでは加入できる人が一部だったのですが、

来年からはほぼ全員加入できることになります。

但し「確定拠出年金」の場合は運用がうまくいかなくても、企業は当然責任を

持ちません。

すべて自己責任ということになります。


社会保険労務士・FP 中村真里子事務所

兵庫県宝塚市在住の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーのサイトです。