仕訳の簡単なパターンを知る①

知り合いの会社経営の男性から簿記を勉強していると聞きました。

なんで今頃?と質問すると、何かと簿記を知っておくと役に立つと

思うからと言っていました。


私は20代の頃、簿記検定を受けるため簿記を勉強していたのですが、

当時はちっとも楽しくありませんでした。

大体、借方と貸方なんて意味わからないし、

勘定科目は覚えなければならないし、

資産、負債もボヤっとしか理解できないし‥で。


ただ、今になって思うのは簿記検定はともかく

簿記の基本を知っておけばビジネスにも家計管理にも

役に立つなというのが実感です。


特に「仕訳」の考え方を知っておくとよいと思います。

「仕訳」とは取引を記録することです。


例えば、銀行の普通預金から現金を5万円引き出した場合

(借方) 現金 50,000   (貸方) 普通預金 50,000

となります。


反対に、現金5万円を普通預金に預け入れした場合

(借方) 普通預金 50,000  (貸方) 現金 50,000

となります。


「仕訳」のポイントは借方と貸方がバランスするということです。

借方・貸方がわかりにくければ左右と考えてもらうとよいです。

もし、バランスしないのであればそれはどこかが間違っているのです。


例えば、皆さんが商売をしていて1万円の商品を売ったとして

代金は後日振り込んでもらうとします。

そのとき仕訳としては

(借方) 売掛金 10,000   (貸方) 売上 10,000

となります。

売掛金とはツケでモノを売ったときの勘定科目です。


後日待望の振り込みがありました。

そのとき皆さんの銀行口座に9,890円の入金があったとします。

しかし、売掛金の金額は1万円です。

(借方) 普通預金 9,890   (貸方) 売掛金 10,000

これではバランスしませんのでこの仕訳はおかしいことになります。


さて、どうすればいいのでしょうか?

次回に続きます。

社会保険労務士・FP 中村真里子事務所

兵庫県宝塚市在住の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーのサイトです。