まずは借金をしないこと

企業の場合はとにかくキャッシュが尽きれば終わりですから、

とにかくお金を上手く回すことが肝心です。

だから上手にお金を借りることは重要ですし、どんどん設備や人材にも

投資することが必要です。

しかし、家計の場合はまずは”借金をしないこと”です。

バブル以前の時代は経済自体が成長していたので、学校を出れば正社員になるのが

当たり前で、よほどのことがない限り定年まで会社にいれましたし、

退職金もそこそこの金額をもらえ、年金もそれなりにもらえました。

だから、30代ぐらいで家を買って、子どもを大学に行かせても、

そんなに大変ということはありませんでした。

そして、これは”インフレ”だったということも大きいのです。

土地や家が値上がりするので、最後には家を売れば住宅ローンは清算できたのです。

”雇用が安定していたこと””インフレだったこと”で多少の借金なら普通に働いていれば、

そんなに気にもせずに返済していけるという状況だったのです。

バブルがはじけ、デフレが続いている日本では借金は大きなマイナスです。

現在、インフレにするために様々な政策が打たれていますが、どうなるかはわかりません。

雇用も安定していない、年金も減る公算が大きい。教育費も高騰している。

こう考えると住宅ローンでさえも厳しいと言えると思います。

マイナス金利に踊らされることなく、きちんと見通しを持ちたいものです。


社会保険労務士・FP 中村真里子事務所

兵庫県宝塚市在住の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーのサイトです。