がんに立ち向かうには

13年前の7月にがんを宣告され、

手術、抗がん剤治療を数年続けたあと、

経過観察の意味合いで3ヶ月に1度通院していました

(再発も1度経験しています)。


その通院が先日やっと終了しました。

がん発覚時には早期ではなく進行性なので‥と言われ、

いろいろ不安がありました。

私にとって一番不安だったことは「お金」の問題です。


がん保険に加入していなかったこともありますが、

最初の病院では手術の前に抗がん剤治療を6ヵ月やります。

6ヵ月やったところでがんが小さくなっていれば

手術をしますと言われました。


抗がん剤はかなり副作用がひどいので仕事はできないでしょう。

日常生活もかなり厳しいと思いますとのことでした。

ここでかなり心が折れました。

仕事ができなかったら生活はどうなる?

抗がん剤治療にはかなりお金がかかるはず‥。


お恥ずかしながらこのときは「高額療養費」のことも

頭に浮かびませんでした。

しばらく悩み、この病院で治療はしないことに決め

(医師との相性も悪かった)、次の病院を探しました。


たまたま次の病院で相性の良い医師にめぐり合え今に至ります。

「高額療養費」ももちろん利用しました。

私の場合は国民健康保険なので「傷病手当金」は適用されません。

ただ、国保なので保険料の減免はしてもらえました。

国保の方は是非、市役所に問い合わせてみて下さい。

医療保険に2件加入していたのでそれらも請求しました。


お金のことは確かに厳しかったですが、

なんとかなりました。

がん保険に加入していたらもっと楽だったかもしれませんが、

これは結果論ですね。


お金以外のことで言えば私の場合、がんだということを

ブログなどでカミングアウトしていたので、

そんなに親しくない人からメールをもらったりしました。

「こういういいものがある」という内容です。


メールを送ってくれた人は親切からだとは思うのですが、

私は一切そういうものに興味がありませんでした。

「治療は標準治療だけでよい」というのが私の考えです。

これに関しては様々な意見があると思います。

例えお金がかかってもいろんな治療を試してみたいと

考える気持ちはよくわかります。

わらをも掴む思いということでしょう。

しかし、ほんとに成果が出るかどうかは別問題です。

ここは少し冷静になって見極める必要があるかと思います。

ただ、がんと宣告されて冷静になれという方が無理ですので、

周囲の信頼できる人の意見を聞いてみられるのもよいでしょう。


先進医療に過大な期待をかけるのも考えものです。

「先進医療」は決してすごい治療という意味ではありません。

まだ保険適用になっていない、効果がはっきりしていないというものです。

「先進医療」には数百万円がかかるものもあります。

がん保険の保険金をつぎ込むという考えもありますが、

これも冷静になって家族と相談されるのがよいと思います。


些細なことでストレスを溜めないことも重要です。

がんになって前向きになれというのは難しいことはよくわかります。

でも、気持ちのもちようは大きいと思います。

諦めたら終わりなのです。

抽象的な言葉しか書けないのが自分でももどかしいのですが、

少しでも気を楽にしてがんに立ち向かってほしいと願っています。

社会保険労務士・FP 中村真里子事務所

兵庫県宝塚市在住の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーのサイトです。