何故、投資が推奨されるようになったのでしょう?

iDeCo(個人型確定拠出年金)やつみたてNISA は、資産形成のため、

国民が投資に馴染むように作られた制度だと思っています。


老後資金を考えた場合、一番は公的年金ということになりますが、

ご存知のとおり、少子高齢化が解消されない限り、

公的年金は賦課方式なので若い人たちの保険料を上げつつ、

給付の方も支給年齢を上げていくなどの対策を取る必要があります。

このため、公的年金だけでは老後資金のすべてを賄うのは難しいと

考えられます。


他には金利の問題です。

20年以上前であれば、定期預金の金利が5%や6%あったので、

何も投資などしなくても預金さえしていれば、老後資金をつくることは可能でした。

今の時代は定期預金でも1%には程遠い金利で、

これでは全然お金は増えません。

金利が低いということは、預金以外の保険など(個人年金)でもお金は増えません。

金利が低い状況がこれから先も続くということであれば、預金だけで老後資金を

つくるというのは無理があります。


公的年金は減ることはあっても増えることはない。

金利が低いので預金や保険ではお金を増やせない。


老後資金をつくるには自助努力をしてもらって、投資にチャレンジしてほしい。

その代わり、投資で得た利益を非課税にしたり、税金を安くするなどの

制度を作りましたよということなのでしょうね。





社会保険労務士・FP 中村真里子事務所

兵庫県宝塚市在住の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーのサイトです。