逆転の発想

通常、公的年金は65歳から支給が開始されますが、

60歳から貰うこともできます。

これを繰り上げ受給といいます。


65歳になっても貰わないということもできます。

今までは70歳が最長だったのですが、

今年の4月からは最長75歳ということになりました。

これを繰り下げ受給といいます。


繰り上げ受給をする場合は年金の額が減額されます。

例えば60歳で年金を貰うとすると減額率は30%です。


一方、繰り下げ受給をする場合は年金額が増えます。

75歳の場合は184%アップということになります。


健康で働くのが苦にならない、働けるだけ働きたいと思う人は

年金を65歳で受け取らず75歳から受け取るということも

選択肢の1つになります。

給料ともしくは給料では足りない分を貯金などで補って

75歳まで年金を受け取らないというライフプランもありです。


ただ、気を付けたいことは75歳で受け取る場合、

額面は184%アップとなりますが、

税金や社会保険料が増えるため手取りはそこまで増えないということです。

そのあたりをきちんと計算してライフプランを立てられることを

お勧めします。


年金を75歳まで受け取らないと決めていても、

人生何があるかはわかりません。

もし、何か予定が変わればその時に貰い始めることも可能です。

ライフプランやご自身の健康と相談して考えて下さい。


公的年金は上手く扱えば老後の強い味方になります。


社会保険労務士・FP 中村真里子事務所

兵庫県宝塚市在住の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーのサイトです。