ロールオーバーの注意点②<NISA>

一般のNISA口座が始まったのは2014年からです。

NISAは2014年から2023年までの10年間の制度です。


と、いうことで、2014年にNISA口座で何かを買われた方は

2018年の年末で非課税期間は終了ということになります。

損したまま持っているとすれば、2018年の年末で

どうするか考える必要があります。

売るのかそれともそのまま持ち続けるのか?

持ち続けるとすれば2019年のNISA口座に移すのか、

あるいは課税口座に移すのか?


前回の記事の結論は損をしているのであれば「ロールオーバー」を

するのがよいでしょうと書きました。

2014年にNISA口座で買った商品が損をしていれば、

2019年のNISA口座に移します。


問題はNISA自体が10年限定の制度なので、

2019年以降、NISA口座で買った商品が損をしていても

2023年でNISAの制度は終了となるので、

ロールオーバーできる枠がないということです。


2019年から2023年までにNISA口座で買った商品は

利益が出ているときに欲張らないで売却することです。

もちろん、課税口座に移すことはできますが、

前回の記事に書いたようにこれは得策ではありません

(理由は前回の記事を見てね)。


ただ、課税口座で利益が出ている株や投資信託を持っている場合、

敢えてNISA口座で買った損をしている株や投資信託を課税口座に

移して、それぞれを同じ年に売却すれば節税にはなりますが‥。


こういう戦略があれば課税口座に移すのもありです。

私としてはNISAの制度が延長してくれることを願いたいのですが。



社会保険労務士・FP 中村真里子事務所

兵庫県宝塚市在住の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーのサイトです。