年齢と相談してみることも‥

資産形成を始めるのなら若い方が有利なことは間違いありません。

時間があるということは何事においても大きいですよね。

若いうちから始めていれば、試行錯誤しながら(もちろん失敗もしながら)

いろんなやり方を試すことができます。


ただ、そうは言っても、時間は巻き戻せません。

資産形成を始めたいと思って投資商品を買ってみる。

このときは誰もが初心者です。

年齢は関係ありません。

60代で始めてももちろんOKなのですが、

ここで問題になるのが制度のお話です。


iDeCo(個人型確定拠出年金)は60代では始めることができません。

iDeCoは60歳までしか加入できないからです。

掛金を拠出できるのは60歳までです(運用は70歳まで可能)。


例えば50代の専業主婦の方がiDeCoに加入しても、

元々税金を払っていないので、掛金の所得控除は関係ありません。

そう考えると、50代の専業主婦の方であれば「つみたてNISA」の方が

メリットが大きいように思います。


「iDeCo」も「つみたてNISA」も運用益は非課税です。

但し、年間拠出額が異なります。

専業主婦(第3号被保険者)の方の

■iDeCoの年間拠出額の上限は27万6千円。

■つみたてNISAの年間拠出額の上限は40万円。

こう考えるとつみたてNISAの方が多くの金額を積み立てられます。


今、55歳の専業主婦の方がいるとして、

iDeCoは5年間しか拠出できないので138万円が上限。

つみたてNISAであれば20年間拠出できるので800万円が上限

(75歳まで積み立てるというのは現実的ではないでしょうが)。

5年としても200万円は積み立てられます。


もう1つ注意したいのは、iDeCoの場合は55歳の加入であれば

60歳になってもお金を引き出すことはできません。

55歳の加入の場合は、63歳で受け取ることになります。


つみたてNISAであれば、60歳で引き出すのは可能ですし、

まだもう少し積立したいと考えるのであれば20年までは可能です。

自由度という点からみても、50代の専業主婦の方であれば

つみたてNISAの方がメリットが大きいと言えそうです。





社会保険労務士・FP 中村真里子事務所

兵庫県宝塚市在住の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーのサイトです。