人手不足の意味

私が社会保険労務士試験に合格したのは平成5年です。

当時は景気が悪くて、よくリストラが話題になっていました。

私は派遣社員としてある企業に派遣されていましたが、

その企業もとにかく中高年の社員を異動させて自発的に

辞めさせるようにもっていくという方法を取っていました。

これで数人の人が辞めていきました。

そばで見ていた私はその企業に腹立たしい気分でいっぱいでした。


最近巷では「人手不足」が問題となっています。

特に外食産業やコンビニなどはなんとか人を集めようと必死になっています。

履歴書もいりませんとかいう企業もありますし、

最近も某焼き鳥チェーンの人件費高騰のため値上げというニュースが

出ていましたね。


本来は景気が良くなったのだと喜びたいところですが、

本当にそうでしょうか?

人手不足は景気がよくなったからだという単純なものではない気がしますし、

人手不足の業界、職種も偏っているのではないでしょうか。


経済成長によって、人手不足になっているのならそれはある意味喜ばしいこと

ですが、ここの判断を誤るとまたリストラの悲劇が繰り返されるかも

しれません。

日本は人口減、働き手の数が減ると言われていますが、人工知能によって

それがカバーできるとするならば、本当に人手不足は続くのでしょうか?




社会保険労務士・FP 中村真里子事務所

兵庫県宝塚市在住の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーのサイトです。