介護で仕事を辞めるな

前回はがんになったからと言って仕事を辞めないでほしいと

いうことを書きました。

今回は介護の問題です。


年あたりから両親が少し変だとは思っていたのですが、

今年になって母の心不全による入院(認知症もあり)、

父の認知症という両親の介護に直面しました。

正直これまで両親とそういうことについて話し合ったことは

ありませんが、子どもは私ひとりなので私がやるしかないわけです。


ここの記事でも家族の介護ということで、介護保険の認定を受けるまで

やたら時間を取られたことを書きましたが、

これは本当に辛かったです。

私のように比較的自由がきく仕事だからまだしも、普通に会社に勤めていたら‥

と考えるとぞっとします。

それでも、やはり親の介護で仕事を辞めてほしくないと思うのです。


介護は育児とは違って終わりが見えません。

最近「介護離職」が問題になっているのは、親を看取った後、結局再就職が

できないという現実に直面するからです。

育児のように数年経てば、手が離れ復帰できるというメドが立つものでは

ありません、介護は。

育児は子どもが成長していくに従い、楽になっていくことが想像できますが、

介護はむしろ時間が経つにつれ、しんどくなっていくのではないでしょうか。


今は介護休業の制度もあります。

会社の就業規則をよく見て、休みを上手に使いながら、仕事との両立を考えて

みられるとよいと思います。

ひとりで抱え込まないで、ケアマネージャーに相談してみることも大事ですし、

自分ができることの限度も伝えておくことが大切だと思います。


社会保険労務士・FP 中村真里子事務所

兵庫県宝塚市在住の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナーのサイトです。