簿記の勉強をした方や経理の方はお馴染みですが、
決算書類の代表的なものに貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)があります。
損益計算書は家計でいえば家計簿みたいなもの。
売上から仕入を引いてあとは経費を引けばどれだけ利益が出たかわかります。
損益計算書は比較的わかりやすいのですが、
貸借対照表はなんとなくわかりにくいです。
要はある時点での資産と負債を表したものです。
資産が左側、負債が右側にきます。
貸借対照表は左右が同じ金額になります
(左右がバランスするからバランスシートというと一般的には
言われていますが、それだけでもないという説もあります)。
しかし、資産と負債がいつも同じ金額な訳はないので
どちらかが多くなりバランスしないことになります。
資産の方が負債より多い場合負債の方(つまり右側)に
差額が入ります。
これを純資産といいます。
例えば資産が100で負債が60だったとすると
純資産は40となり右側の負債の下に入ります。
これで資産と負債がバランスします。
反対に資産が60で負債が100であったなら
左側の資産の下に40の純損失が入ることになります。
これで左右がバランスします。
会社の貸借対照表では純資産の部に「資本金」や「利益剰余金」があります。
昔、勤めていた会社で貸借対照表を見た役員が純資産の部に「別途積立金」と
いう項目があり、これは別に積立金があるということ?と聞かれたことがあります。
これはもちろんそうではありません。
右側の「負債」や「純資産」が左側の資産に形を変えたということです。
貸借対照表は「財産残高一覧表」という意味です。
その時点での財産がいくらあるかということを見る表だと思えばよいと思います。
貸借対照表(B/S)は会社だけのものではありません。
家計に活かしたいという方はこちらをご覧下さい。
「会社経営」から参考にしたい!上手に「家計管理」を行なう方法
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