今回のIRセミナー、まず1社目は卸売りのS社です。
S社は輸出、輸入を行う貿易商社です。
事業内容としては「OEM事業」と「ブランド事業」があり
比率としては7:3とのことです。
「OEM事業」は黒子に徹しているということを言われていました。
大きな得意先として良品計画を挙げられていました。
今後はEC事業の拡大を目指すということです。
実際運営店舗数は2020年の3月期には83店舗だったのが
2025年3月期には27店舗となる予定だそうです。
働きやすい環境整備についても語られていまして
男女ともに育児休暇取得率は100%を達成したとのことです。
10月1日に1:4の株式分割を行う予定。
株主優待も実施されていますし、
株主還元に積極的な印象を持ちました。
個人投資家の株式数が6割強を占めるというのも納得です。
2社目は建設業のD社です。
D社の事業分野は
① ビル空調設備
② 産業空調設備
③ 塗装システム
となっています。
②の産業空調システムではクリーンルームの空調設備の設計や施工を実施。
この事業は参入障壁が高いとのことです。
③の塗装システムでは塗装工場の設計、施工を実施。
日本でトップ、世界でも2位とのことでした。
配当に関してですが、これまでは配当性向を基準に増配基調を継続していましたが、
今後は連結自己資本配当率(DOE)3.2%を目指し、安定的な配当を実施するとの
ことです。
この3.2%というのがなんか中途半端なイメージを受けたのですが、
これはROE8%✖配当性向40%で3.2%という数字になるとのことです。
利益に連動した配当性向よりも配当の安定性が増すというのはわかります。
今後は配当性向よりもDOEの考え方が主流になっていくかもしれませんね。
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